SOMPOアワード プロジェクトストーリー
沖縄になくてはならないSOMPOを目指して
-「沖縄こどもみらい仕事体験イベント」を企画・実施 -
損害保険ジャパン株式会社 沖縄支店法人支社
損保ジャパン沖縄支店法人支社「沖縄貢献チーム」のメンバー
支社のスローガン「この島でもっとも愛のあるSOMPOへ!」の実現に向け、沖縄の発展・課題解決に貢献したいという想いから、支社で「沖縄貢献チーム」を組成。
沖縄で課題となっている「子どもの貧困問題」に焦点を当て、子どもたちの未来のために何ができるだろうとチーム内で考えたところ、「子どもたちに将来の選択肢を知ってもらい、高い志を育んでもらうことが、その課題解決に繋がるのではないか」との結論に至り、そのきっかけをつくるべく、プロから仕事内容を教えてもらう「沖縄こどもみらい仕事体験イベント」を企画。
関係者の共感を生み出し、17の企業・団体による協力のもと、2022年9月にイベントを実施しました。300人の募集に対し、約3,000人の応募を頂くなど参加枠を大幅に超える応募があったほか、多数の地元メディアでも取組みが取り上げられる等、大きな関心を集めました。
支社長とメンバー、重なり合ったそれぞれの想い
損保ジャパンの沖縄支店法人支社長である土谷さんは、2021年に沖縄支店法人支社に着任しました。着任後、多くの方々と対話をする中で、沖縄の経営者の方々による「沖縄に貢献したい」という強い想いに感銘を受け、我々も沖縄に対して何かできないだろうか、と考えはじめました。
丁度そのタイミングで、支社のメンバーとMYパーパスについて1対1で対話をする機会がありました。メンバーのMYパーパスを聞いていくと「人の役に立ちたい」「沖縄に貢献したい」といった言葉が多く聞かれたことから、土谷さんの発案で、沖縄に貢献したいという想いを持ったメンバーを集めた「沖縄貢献チーム」を組成。チーム内で「沖縄のために何ができるか」を議論したところ、「沖縄は子どもの貧困率が極めて高い」といった声があがり、実際に現実を目の当たりにした子育て中のメンバーもいたことから、「沖縄の子どもたちに何かできないか」といった視点で、企画を練ることになりました。
イベント会場の様子
沖縄県では、中学生や高校生を対象とした職業体験はありますが、小学生が仕事を体験できる機会はありません。そこで「小学生という早い段階から仕事について知り、経験することによって、将来の選択肢を増やす」「県内企業の仕事を知ってもらい、将来の沖縄を担う人材となってもらう」「子どもに高い志を持ってもらうきっかけを提供する」ことを目的として、「沖縄こどもみらい仕事体験イベント」の企画がスタートしました。
生産性向上による時間の創出、メンバーの成長にも繋がった企業さまへのご提案
沖縄貢献チームとして集まったメンバーは普段、主に事務を中心に仕事をしているメンバーです。既存の業務に従事しながら新しいイベントの企画・実施をすることは、そうたやすいことではありません。そこで土谷さんは、積極的に業務の生産性向上を図り、イベント準備にあてるための時間の創出に取り組みました。
イベント実施にあたってはチームのメンバーが沖縄県の教育委員会にプレゼンを行い後援をいただいた後に、県内の小学生の保護者さまへチラシを配布して参加者を募りました。またこのイベントを実施するには、出展企業さまの存在も不可欠です。そこで損害保険ジャパンと既にお取引がある代理店さんや企業さまはもちろんのこと、お取引のない企業さまにもメンバー一人ひとりが足を運び、イベントの主旨を直接ご説明することで、出展への協力を呼び掛けました。沖縄貢献チームのメンバーは、それまで企業さまと直接対話を行う機会がないメンバーがほとんどでした。
救命処置を学ぶ子どもたち
(沖縄県医師会さま出展ブースの様子)
メンバーの一人である外山さんは、その時のことをこう振り返りました。「元々事務担当だったので業務で企業さまを訪問させていただく機会はありませんでした。人前で話すのが苦手といったメンバーもいましたが、企業さまへの訪問を経験することで、メンバー一人ひとりの成長にも繋がりました。またこの企画は子どもの貧困という地域の課題に焦点を当てており、課題に対する私たちの想いも交えながらご説明したことで、多くの企業さまの共感を得ることができたのだと思います。」
拡がる取組みの輪
本取組みは、メンバーによる実体験をもとに、子どもの貧困という沖縄特有の課題に着目し企画を練り上げたことで、代理店さんや取引企業さまなど、地域の関係者の共感を生み出しました。その結果として、17企業・団体を巻き込み、300人の子どもたちが参加する本格的なイベントへと昇華させた点が大きく評価され、SOMPOアワードのSOMPOらしい価値創造部門にてカテゴリー最優秀賞を受賞しました。
2023年8月にはスケールアップを図った上で2回目のイベントを実施し、30社の出展企業さまのご協力のもと、4,500人の中から抽選で選ばれた600人の子どもたちにご参加いただきました。出展企業さまや保護者の皆さまからは「継続開催してほしい」といった声を多数いただいています。今後は、イベントを持続可能な取組みとし、沖縄だけではなく全国に波及させて、損保ジャパンの特徴的な地域貢献の一つにしたいと考えています。実際に今現在、他県にある損保ジャパン営業店が沖縄の取組みを模範とし、地域と密接に繋がることを目指したイベントを企画・実施しており、その輪が拡がっています。
カードゲームで
保険の仕組みを体験する子どもたち
(損保ジャパン出展ブースの様子)
SOMPOアワードで、SOMPOらしい価値創造カテゴリー最優秀賞を受賞!!
SOMPOアワード表彰式でカテゴリー最優秀賞受賞が発表された際、チームのリーダーである川上さんは、この取組みが実現し、成功に繋がった背景をこう振り返りました。「チームが立ち上がった際に、支社長(土谷さん)がこれは仕事なんだと示してくださいました。その言葉があったからこそ、私たちは自分たちのMYパーパスに基づいてチャレンジしやすい環境を得ることができました。ゼロからイチをつくる大変な仕事でしたが、関わったメンバーが企業さまへのご提案等、さまざまな事にチャレンジし、1年間で全員が成長することができました。チャレンジすることは素晴らしいことだと改めて感じました。」
また支社長の土谷さんは、この取組みを通じて感じたメンバーの変化をこう振り返ります。「沖縄貢献チームがどのような目的で何を実施するかについては、メンバーの自主性に任せました。自らの想いの実現に向けて取り組んでいるメンバーが、今まで以上にキラキラ輝いていたことがとても印象的です。」
表彰式で想いを語る
沖縄貢献チームのメンバー
今後も続く沖縄貢献チームのチャレンジ
沖縄貢献チームでは現在、沖縄子どもみらい仕事体験イベント以外にも、企業で活躍する女性を応援するための交流会や、入学式や卒園式に着用する式服を必要なご家庭にお届けするプロジェクトを実施するなど、沖縄が抱えるさまざまな課題の解決にむけた取組みを考え、展開しています。沖縄支店法人支社のスローガンは、「この島でもっとも愛のあるSOMPOへ!」。地元沖縄になくてはならないSOMPOを目指して、沖縄貢献チームの皆さんのチャレンジは、これからも続いていきます。
<関連リンク>
Quebee キュエビー:17のたね - 2022年10月4日放送 - #69「体験型教育」
SOMPOアワードでは「 すべての挑戦にエールを! 」をテーマに
これからもグループ内のすべての挑戦にエールを送り続けます